書誌事項
- タイトル別名
-
- Neighborhood Segregation by Household Income since the Late 1990s: Case Study of Ota Ward, Tokyo
- 1990年代後半以降の世帯収入階層による地域内居住分化の検証--東京都大田区を事例として
- 1990ネンダイ コウハン イコウ ノ セタイ シュウニュウ カイソウ ニ ヨル チイキ ナイ キョジュウ ブンカ ノ ケンショウ トウキョウト オオタク オ ジレイ ト シテ
- ——東京都大田区を事例として——
この論文をさがす
抄録
本稿では, 所得格差が広がったとされる1990年代後半以降, 小地域レベルにおいて世帯収入階層による居住分化が進んだかどうかを検証し, その要因や背景について考察した.初めに町丁目単位での所得分布を推定する方法を提示し, 1998年と2003年の東京都大田区を事例にその空間分布を比較した.その結果, 5年間における世帯収入水準は全体的に低下する中で空間的にも居住分化の進展の兆しが見られた.これは持家世帯や単身世帯の居住分化が高まったことに付随するものと考えられるが, 貧困層の空間的隔離が問題視される北米の諸都市と比べればいまだ低い水準である.大田区で居住分化が進んだ要因を居住地移動から分析した結果, 近隣移動が居住分化の進展に寄与している可能性が大きいといえる.他方で大田区では脱工業化を背景として, 地区によっては区外からの流入も含めた短期間で大量の人口流入が居住分化を抑制していることも予想される.
収録刊行物
-
- 地理学評論 Series A
-
地理学評論 Series A 84 (4), 345-357, 2011
公益社団法人 日本地理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205300724992
-
- NII論文ID
- 10030364081
-
- NII書誌ID
- AA11591990
-
- ISSN
- 21851751
- 18834388
-
- NDL書誌ID
- 11185132
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可