低ヒュームワイヤによるばく露低減効果の検証
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- 小嶋 純
- (独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ
Bibliographic Information
- Other Title
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- テイヒュームワイヤ ニ ヨル バクロ テイゲン コウカ ノ ケンショウ
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Abstract
実験室内に設けた溶接ロボット等を用いて,溶接作業場における粉じん対策を目的に開発された低ヒュームワイヤのばく露低減効果を検証した.溶接ヒューム,一酸化炭素,オゾンの各ばく露濃度を測定し,低ヒュームワイヤと従来型ワイヤとの比較を行ったところ次の結果を得た. (1) 低ヒュームワイヤは溶接ヒュームのばく露濃度を約5%低下,もしくは約25%増大させた. (2) 低ヒュームワイヤは一酸化炭素のばく露濃度を約15%~24%低下させた.(3) 低ヒュームワイヤはオゾンのばく露濃度を約25%増大,もしくは約75%低下させ,これらは統計的に有意であった.以上の結果より,低ヒュームワイヤのばく露低減効果は製品情報等から期待される程のものではなく,粉じん対策上あくまで補助的手段に留めるべきであることが示唆された.
Journal
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- Journal of Occupational Safety and Health
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Journal of Occupational Safety and Health 4 (1), 39-41, 2011
National Institute of Occupational Safety and Health
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205301406976
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- NII Article ID
- 130004953436
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- NII Book ID
- AA12311375
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- ISSN
- 1883678X
- 18826822
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- NDL BIB ID
- 11076597
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed