咬耗症に対して補綴処置を行った1症例

  • 橋口 亜希子
    日本大学歯学部付属歯科病院研修診療部卒直後研修科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Oral Rehabilitation for a Severely Attrited Dentition

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説明

症例の概要:患者は57歳男性.歯の咬耗に対する他院での処置方針に疑問を感じ来院.咬合挙上後補綴歯科治療を行い,機能と形態の回復を行った.検査の結果ブラキシズムが原因の咬耗症が疑われ咬合挙上が必要と判断,スプリントにて挙上量を確認した.そして診断用ワックスアップを参考にしたプロビジョナルレストレーションを製作,4カ月間の経過観察を行った後に補綴歯科治療へ移行した.<br>考察:補綴処置後の長期にわたる観察と口腔管理が良好な経過に寄与したものと推察された.<br>結論:咬耗症の患者に対し咬合挙上により審美障害と機能障害の改善を行った.その後高度な咬耗や顎関節症状は認められず,経過は良好と考えられる.

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参考文献 (2)*注記

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