書誌事項
- タイトル別名
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- Clientelism and Trade Liberalization
- 独立論文 恩顧主義と貿易自由化 : コメ保護農政の日韓比較
- ドクリツ ロンブン オンコ シュギ ト ボウエキ ジユウカ : コメ ホゴ ノウセイ ノ ニッカン ヒカク
- コメ保護農政の日韓比較
- Institutional Foundations of Agricultural Protectionism in Japan and Korea
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説明
比較優位を失った農産物の保護政策を自由貿易と整合的にどのように実施するかは先進工業国に共通する重要な政策課題である。日韓はコメ保護農政において価格統制から出発し強大な農業者団体を有するなどの類似点にもかかわらず,日本は与党への支持と減反への協力と引き換えに公共事業を選択的に提供する恩顧主義から脱却しきれず,TPPに対する態度を保留している半面,韓国は裁量の余地がないプログラム型の直接支払制へと移行し,米国やEUとFTAを締結した。権限が強く,農村部が過大代表されたままの第二院を抱える両院制議院内閣制の下,衆参ねじれが常態化し,与党に対する規律が弱く,日本の首相は執政権が制約され,現状点が維持されたままである。他方,韓国の大統領は,都市部の消費者や国民経済全体の厚生により敏感で,任期半ばで迎える議会選挙の公認権を通じて与党を統制することで,政策転換が可能になった。
収録刊行物
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- 選挙研究
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選挙研究 28 (1), 114-134, 2012
日本選挙学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205303789568
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- NII論文ID
- 130006041627
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- NII書誌ID
- AN10035687
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- ISSN
- 18840353
- 09123512
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- NDL書誌ID
- 023896975
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可