書誌事項
- タイトル別名
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- EFFECT OF BRANCHED CHAIN AMINO ACIDS INFUSION IN HEPATIC ENCEPHALOPATHY
- カンセイ ノウショウ ニ タイスル チリョウ トクニ トクシュ ソセイ アミノ
- WITH SPECIAL RESPECT TO PROPHYLACTIC APPLICATION
- とくに特殊組成アミノ酸輸液の予防的投与の意義について
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説明
慢性肝疾患,とくに肝硬変症例の合併症である肝性脳症の発現は,肝硬変症の予後に重大な影響を及ぼすものであり,肝性脳症の発症を抑制し,さらに予防することが可能であるならば,その意義は極めて深いと思われる.今回,その治療法として, Fischer液に準じた特殊組成アミノ酸輸液を慢性肝疾患16例に対し短期投与し,その各種肝機能検査,ならびに血中アミノ酸値に及ぼす影響を検討した.さらに3例の肝性脳症併発例に対し,長期間投与し,その臨床的有効性を検討し,肝性脳症に対する血漿交換療法の結果とも対比して,以下の結論を得た.<br> 1) 血中BCAA/AAA値は肝性昏睡の有無に拘らず, ICG停滞率と負の相関を示し,肝疾患の重篤性を反映するものと思われた.また対象例の中で昏睡の既往歴を右するものは, ICG停滞率40%以上例で, BCAA/AAA値1.0以下の例に認められた. 2) 3例の術後肝不全発症例に血漿交換療法を計5回施行し, 3回に意識レベルの改善を認めたが,救命にはいたらなかった.また血中BCAA/AAA値の増加は,意識レベルの改善が得られているにも拘らず,認められなかった. 3) 特殊組成アミノ酸輸液(GO-80)を500ml/day連日投与することで, BCAA/AAA値は投与期間中増加し,高値に保たれた.この傾向はICG停滞率40%以上のHigh risk例で明らかであった.したがって, BCAA/AAA値の改善を得るには,血漿交換療法よりも,適正なアミノ酸輸液の投与が,日常診療上単純であり,かつ有利であると思われた. 4) 3例の肝性昏睡例に対し, GO-80を投与し,意識の改善を認めた.さらに,これらの例に対して,長期間のGO-80の予防的投与を試みたところ,患者の全身状態,病態が,前回肝性脳症発症時と同程度と思われるにも拘らず,予防投与中は脳症の発現を認めず. GO-80の肝性脳症に対する予防効果は認められるものと思われた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科医学会雑誌
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日本臨床外科医学会雑誌 43 (5), 514-525, 1982
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205305962880
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- NII論文ID
- 130003431230
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- NII書誌ID
- AN00198696
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- ISSN
- 21892075
- 03869776
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- NDL書誌ID
- 2491170
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可