書誌事項
- タイトル別名
-
- A CASE OF CAVERNOUS HEMANGIOMA OF THE LIVER
- カン カイメンジョウ ケッカンシュ ノ 1 チケンレイ
この論文をさがす
抄録
肝海綿状血管腫は比較的稀な疾患とされている.最近,われわれは肝海綿状血管腫の1治験例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.<br> 症例は58歳の主婦で昭和57年1月頃より心窩部痛,悪心,食思不振がみられるようになり,当科入院時までに10kgの体重減少がみられた.精査の結果,肝右葉後区域と肝左葉外側区域の海綿状血管腫と診断した.肝左葉外側区域の血管腫は6.0×5.5cmと大きく, Adamら1)の巨大血管腫に相当し,かつ疼痛,発熱を繰り返し,食思不振から体重減少も著明であったので手術適応と考え,肝左葉外側区域切除術を施行した.右葉後区域の血管腫は3.0×3.0cmと小さく,血流遮断と縫縮術を行った.術後には上記症状は消失し,元気に退院した.本症の診断には腹腔動脈造影とCTが有用であった.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科医学会雑誌
-
日本臨床外科医学会雑誌 44 (5), 577-581, 1983
日本臨床外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205307038848
-
- NII論文ID
- 130003595833
- 40003062120
-
- NII書誌ID
- AN00198696
-
- ISSN
- 21892075
- 03869776
-
- NDL書誌ID
- 2631886
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可