築石の形状・寸法などからみた城郭石垣の分類と変遷

書誌事項

タイトル別名
  • CLASSIFICATION OF TYPES & TRANSITION OF CASTLE-MASONRY WALLS JUDGED FROM STONE SHAPE AND SIZE
  • チクセキ ノ ケイジョウ スンポウ ナド カラ ミタ ジョウカク イシガキ ノ ブンルイ ト ヘンセン

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抄録

本研究は 城郭石垣の築 (平) 石を正面から見たときの形状寸法などを基準に行った分類と変遷についてとりまとめたものである. 多くの石垣を踏査するうちに, 積み石はその形状寸法や加工状態から古代型・掘出し石型および切出し石型の3タイプに大分され, これはさらに8タイプに細分されるのではないかと想定した. そこで, 全国約140箇所の石垣調査データのうち, 積み石の形状寸法に関する4種類の数値パラメータから得られる9種の統計量を8タイプに当てはめたところ, この4パラメータにより8タイプの石垣を定量的に表示できる可能性が示された. したがって現存石垣を4パラメータを用いて数量化して表示することにより, 石垣分類を行いまた, その構築年代を推定する一手法になりうると考えられる.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (639), 23-37, 2000-01-20

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (14)*注記

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