臨海埋立地盤における道路橋基礎杭の地震時損傷要因に関する考察

  • 松井 保
    大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻
  • 南荘 淳
    社団法人 土木学会 阪神高速道路公団神戸第一建設部
  • 安田 扶律
    社団法人 土木学会 阪神高速道路公団京都建設事務所
  • 中平 明憲
    社団法人 土木学会 (株) 建設技術研究所大阪支社道路本部技術第4部
  • 黒田 兆次
    社団法人 土木学会 (株) 建設技術研究所大阪支社道路本部技術第4部

書誌事項

タイトル別名
  • SEISMIC DAMAGE ANALYSIS ON PILE FOUNDATIONS OF ELEVATED HIGHWAY IN THE RECLAIMED GROUND
  • リンカイ ウメタテ ジバン ニ オケル ドウロキョウ キソ クイ ノ ジシンジ ソンショウ ヨウイン ニ カンスル コウサツ

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抄録

臨海埋立地盤上に建設された阪神高速道路5号湾岸線では, 兵庫県南部地震により護岸際を中心に大きな地盤変状および基礎杭の水平移動が見られ, これに伴い数多くの基礎杭に損傷が確認された. 本研究においては, 地盤内部の杭体の損傷の実態を明らかにするとともに, 地震時の地盤変位と杭の損傷との関係を分析した. その結果, 杭体のクラック分布は, 杭頭および地層の境界面付近に集中している傾向が明らかになった. クラックの発生は, 主要動時に生じる地盤応答変位の影響が支配的であり, とくに護岸近傍では, 液状化後の側方流動による地盤変位の影響も受けていることを実証的に示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (638), 259-271, 1999-12-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (19)*注記

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