地震硯測に基づく不整形地盤による上下動増幅要因の検討

  • 大町 達夫
    社団法人 土木学会 東京工業大学 大学院総合理工学研究科
  • 飯山 かほり
    社団法人 土木学会 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 中央復建コンサルタンツ (株)

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECTS OF IRREGULAR GROUND ON VERTICAL MOTION AMPLIFICATION DURING EARTHQUAKES
  • 地震観測に基づく不整形地盤による上下動増幅要因の検討
  • ジシン カンソク ニ モトヅク フセイケイ ジバン ニ ヨル ジョウゲドウ ゾウフク ヨウイン ノ ケントウ

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抄録

鎌倉市街地の6地点で地震観測を続けた結果, 西御門 (NMD) と御成 (ONR) の2地点は系統的に顕著な上下動を示すことが判明した. NMD地点では上下動と水平動の最大加速度比は平均的に0.75で1を越える時もあり, 卓越周期は上下, 水平ともに0.2~0.3secでほぼ一定している. 一方, ONR地点では最大加速度比の平均は0.70で, 卓越凋期は上下動は0.21~0.26secでほぼ一定しているが, 水平動は0.1~0.6秒で変動ずる傾向が強い. 2地点における上下動増幅の要因を解明するため, 2次元境界要素法による数値解析を行った. その結果, 両地点ともに急傾斜基盤の影響が強いと考えられるものの, 前者には椀形表層地盤の基本振動モードが, 後者には片側開放地盤における Rayleigh 波が関与している可能性が高いことが指摘された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (654), 183-194, 2000-07-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (21)*注記

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