雲仙普賢岳の火山災害における被災者対策に関する調査研究

  • 高橋 和雄
    社団法人 土木学会 長崎大学 工学部社会開発工学科
  • 藤井 真
    社団法人 土木学会 長崎大学大学院 工学研究科社会開発工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON MEASURES FOR RELIEF OF SUFFERERS FROM VOLCANIC DISASTER OF MT. FUGEN IN UNZEN
  • ウンゼン フゲンダケ ノ カザン サイガイ ニ オケル ヒサイシャ タイサク

この論文をさがす

説明

地震, 風水害などの一過性の災害と異なって, 火山災害は長期化する特性をもつ. 火砕流に対して人命を守るために, 市街地で初めて警戒区域が設定された. わが国の災害対策は主として一過性の災害応急対策および被災者対策を対象としているために雲仙普賢岳の火山災害では被災者対策, 住宅対策, 生活再建計画などに多くの教訓と課題が生じた. 行政は, 現行法の拡大解釈および弾力的運用による21分野100項目の自立支援対策, (財) 雲仙岳災害対策基金および市町の義援金基金等によるきめ細かい被災者対策を行った. しかし, 災害対策システムの見直しなどの根本的な課題の解決はまだこれからである, 本報告では, 雲仙普賢岳の火山災害における被災者対策をまとめている.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1997 (567), 53-67, 1997-06-20

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ