水路群発生の線形安定論

  • 泉 典洋
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科 土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • LINEAR STABILITY ANALYSIS OF CHANNEL INCEPTION
  • 水路群発生の線形安定論--斜面下流端からの発生理論
  • スイロ グンハッセイ ノ センケイ アンテイロン シャメン カリュウ タン カラ ノ ハッセイ リロン
  • DOWNSTREAM-DRIVEN THEORY
  • 斜面下流端からの発生理論

この論文をさがす

抄録

本研究では, 斜面下流端から発生し上流側へ発達していく水路群形成過程を対象に, 表面流を表現する浅水流方程式とそれによる侵食の式を用いて線形安定解析を行うことによって, 水路群の形成される初期間隔を予測する理論を提案した. 理論によると波長が限界水深/抵抗係数の6倍~100倍程度の範囲でのみ擾乱は発達し得ることが明らかとなった. また擾乱の発達率を最大とする卓越波長は限界水深/抵抗係数の10倍程度となることが明らかとなった. 抵抗係数が0.01のオーダーであることから, 水路群の形成間隔は限界水深の1000倍程度になることが結論される. また斜面勾配あるいは限界剪断力が相対的に大きくなると水路化は起きにくくなることが示された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (614), 65-75, 1999-02-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (30)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ