• 酒井 俊人
    広栄化学工業株式会社新製品開発室 (東京在勤)

書誌事項

タイトル別名
  • <I>2, 2, 6, 6-Tetramethyl-1-piperidinyloxy, Free Radical</I>
  • ケミカルズ オボエガキ TEMPO

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説明

表題の化合物, TEMPO (2, 2, 6, 6-Tetramethyl-1-piperidinyloxy, free radical) は, 酸化防止剤, 重合禁止剤, 保存安定剤等の用途もあるが, ここでは主に酸化剤と分子量分布調整剤としての利用法について述べたい.TEMPOは第1級アルコールを酸化してアルデヒドに変換する反応に用いられ, 特に第2級アルコールが共存する系においても, 選択的に第1級アルコールのみを酸化できることが特徴である.この場合, 第2級アルコールはほとんど影響を受けない.また, 不斉中心に隣接する第1級アルコールをアルデヒドに酸化する場合においても, TEMPOを使用する酸化反応系は条件がマイルドなこともあり, ラセミ化がほとんど起こらないことも特徴である.さらに, スチレンモノマーまたはスチレンモノマーを含有する混合モノマー系をラジカル重合させる時にTEMPOを共存させておくと, 分子量分布幅の狭いポリマーが得られる.

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