デンマークと日本の人間教育(Ⅴ)

書誌事項

タイトル別名
  • " Human Education " of Denmark and Japan(Ⅴ)
  • デンマークと日本の人間教育(5)国交樹立150周年に因んで
  • デンマーク ト ニホン ノ ニンゲン キョウイク(5)コッコウ ジュリツ 150シュウネン ニ チナンデ
  • ―国交樹立150周年に因んで―
  • -On the 150th anniversary of diplomatic relations-

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抄録

「デンマークと日本の人間教育」と題する拙著論文は前稿Ⅳで終わる予定であったが,読者諸氏の希望もあり,また知育偏重が進み増々人間教育から遠ざかっていく感のある世界の情勢からみて,さらに書き進めることにした。 その読者諸氏の一人は,神尾政明である。 神尾については,本論文Ⅰで触れたが,1965年,21歳の時に単身デンマークに渡って以来,今日までで52年となる。彼は昨2016年より自叙伝を書き始めている。草稿文は現在随時筆者に送られている。 彼は成人してからのデンマーク生活であるが,渡航後,デンマーク語を居住地の小学校で学び,その後アスコウ校に入学,卒業後はコペンハーゲン(KOBENHAVN)大学にも入学している。その後,妻道子と結婚してコペンハーゲンで生活,二人の男児も生まれ育てている。 1960年代にアスコウ校に在籍した日本人は彼一人であったと思われる。神尾がデンマークで生活し学んだ52年間の体験を通して,グルントヴィ縁の「生の啓発」と呼ばれる人間教育と池田大作の「人間教育」の関係性について考えてみるのも,意義深いことと考える。 且つ,デンマーク教育についての諸研究者の論考を織り交ぜながら,世界における人間教育の未来像を探りたいものである。

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