発泡ポリウレタン廃材からのホットメルト接着剤の調製と評価

  • 真壁 浩二
    宇都宮大学大学院工学研究科 物質環境化学専攻
  • 刈込 道徳
    宇都宮大学大学院工学研究科 物質環境化学専攻
  • 木村 隆夫
    宇都宮大学大学院工学研究科 物質環境化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of a Hot-melt Adhesive from Expanded Polyurethane Waste and Evaluation of its Adhesion Properties
  • ハッポウ ポリウレタンハイザイ カラ ノ ホットメルト セッチャクザイ ノ チョウセイ ト ヒョウカ

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抄録

本研究では,工業現場や一般生活で発生する発泡ポリウレタン廃材を,ベンジルアミンを用いてアミン分解し,それにより得られるアミン分解物が熱可塑性の性質を持つという点を利用し,ホットメルト接着剤として再利用しようと考えた。アミン分解物にホットメルト接着剤として適性を持たせるため,改質剤として1,2-ビス (2-アミノエトキシ) エタン,3,3',4,4'-ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物および粘着付与剤を加えた。これらの改質剤を加えることで,アミン分解物の軟化温度を高め,また被着体への接着力を高めることができた。得られたサンプルの貯蔵弾性率を測定し,硬度の温度依存を評価したところ,改質剤を加えたことで室温での軟化が抑えられ,さらに引張り試験の結果においても,市販の汎用ホットメルト接着剤を上回る接着力を付与することができた。このことから,ホットメルト接着剤として利用可能な調製物が得られたといえる。

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参考文献 (11)*注記

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