白色腐朽菌・乳酸オルガノソルブ複合処理によるスギ材の酵素糖化

  • 馬場 保徳
    京都大学生存圏研究所 現在 東北大学大学院農学研究科先端農学研究センター 環境システム生物学分野
  • 田邊 俊朗
    京都大学生存圏研究所 現在 国立沖縄工業高等専門学校
  • 渡邊 崇人
    京都大学生存圏研究所
  • 本田 与一
    京都大学生存圏研究所
  • 渡辺 隆司
    京都大学生存圏研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Enzymatic Saccharification of Japanese Cedar Wood by Combined Pretreatments using White Rot Fungus and Organosolvolysis with Lactic Acid
  • ハクショク フキュウキン ニュウサン オルガノソルブ フクゴウ ショリ ニ ヨル スギザイ ノ コウソ トウカ

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抄録

難分解性の針葉樹にも対応できる低環境負荷酵素糖化前処理法の開発を目指し,スギ材に対して,リグニンを高選択的に分解する白色腐朽菌処理と,乳酸,酢酸などの有機酸とエタノール,グリセロール,プロピレングリコールなどの溶媒系の組み合わせからなるマイクロ波ソルボリシス複合処理を試みた。白色腐朽菌Phellinus sp. SKM2102は,エタノリシス後酵素糖化によって得られる還元糖の収率を最大で5倍以上増加させた。バイオマスからの生産が可能な安全性が高い有機酸,アルコールの組み合わせでは,エタノールと乳酸を組み合わせたソルボリシスが最も高い酵素糖化前処理効果を示した。

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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