位相的特徴解析に基づく数値標高モデルの詳細度制御

  • 宮村 浩子
    非会員 東京農工大学大学院 生物システム応用科学教育部 非会員 お茶の水女子大学 大学院人間文化研究科
  • 高橋 成雄
    非会員 東京大学 大学院総合文化研究科
  • 藤代 一成
    正会員 お茶の水女子大学 理学部情報科学科

書誌事項

タイトル別名
  • LoD Control of Digital Elevation Models Based on Features of Differential Topology

抄録

本論文では,高さ(z軸)方向が特別な意味をもつ数値標高データから構成されるポリゴンデータの大局的な特徴を考慮した新しい詳細度制御法を提案する.従来のポリゴンデータの詳細度制御法では,与えられたポリゴンデータから曲率などの特徴を測定し,その特徴を保存するように要素数を削減する.そのため,尾根線や谷線のような大局的な特徴が損失されるという問題が生じる.そこでわれわれは,数値標高データから,特に頂上(peak)・峠(pass)・谷底(pit),さらには尾根線(ridges)・谷線(ravines)などの曲面の微分位相幾何学的特徴を抽出し,ポリゴンデータの詳細度制御に用いる.詳細度制御に微分位相幾何学的特徴を用いることで,形状の大局的な構造(骨組み)を保持したまま局所的特徴の詳細度を制御可能にしており,その点が従来の詳細度制御手法から大きく異なる.

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参考文献 (10)*注記

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