晶析法を用いた養豚廃水中の窒素・リン・カリウムの同時回収

  • 土手 裕
    宮崎大学工学部 社会環境システム工学科
  • 関戸 知雄
    宮崎大学工学部 社会環境システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Simultaneous Recovery of Ammonium, Phosphorus and Potassium by Crystallization from Swine Wastewater
  • ショウセキホウ オ モチイタ ヨウトン ハイスイ チュウ ノ チッソ ・ リン ・ カリウム ノ ドウジ カイシュウ

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抄録

養豚廃水1次処理水中に高濃度で含まれる窒素 (N),リン (P),カリウム (K) をMAP (MgNH4PO4) およびMPP (MgKPO4) として同時回収するための最適条件を得ることを目的として回収実験を行った。その結果,pHの増加に伴い,残存P濃度は低下した。Mg/Pを増加させることにより残存P濃度は低下したが,Kの回収率も低下した。またP/(N+K) を増加させることによってK回収率は増加した。Nの回収率はいずれの条件でも 95 % 以上であった。K, Pの最大回収率はそれぞれ 80 %,99 % であった。Pの残存濃度が一律排水基準を満足し,かつKの回収率が最大となる条件はpH=9.0,Mg/P=1.35,P/(N+K)=1.5であり,このときの残存P濃度は 15 mg/L,K回収率は 45 %,Pの正味の回収率は 22 % であった。想定した反応式,平衡定数を用いて1次処理水濃度から残存濃度を予測できることがわかった。

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