遷音速風洞試験に適用するためのスプレー塗装型非定常PSPの特性評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Sprayable Unsteady PSP for Application in a Transonic Wind Tunnel

抄録

<p>本稿では,旅客機翼上の遷音速バフェットに伴う非定常圧力場の計測に向けて,2 種類のスプレー塗装型非定常感圧塗料 (Pressure-Sensitive Paint, PSP) について実施したサンプル特性評価試験と遷音速風洞試験の結果を報告する.評価対象は,東北大学で開発した PSP (Tohoku University PSP, TU-PSP) および Gregory らが開発した従来型の Polymer/Ceramic PSP (PC-PSP) とした.サンプル特性評価試験では,静的な圧力感度と温度感度,周波数応答性について評価した.その結果,TU-PSP は従来型の PC-PSP より応答性が劣るが,静的な圧力・温度感度は優れていることがわかった.遷音速風洞試験では,スプレー塗装型非定常 PSP を用いることで,バフェットに関連する流れ場を高い分解能で計測することに成功した.しかし,スプレー塗装型非定常 PSP の表面粗さは,強制遷移させられた乱流境界層に対しても多大な影響を及ぼし,流れ場を変化させることがわかった.ただし,その影響は,PC-PSP に比べ TU-PSP の方がはるかに小さいことを示した.</p>

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