廃棄物溶融スラグからの鉛溶出挙動に及ぼすスラグ組成の影響

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タイトル別名
  • Effect of Slag Composition on the Pb Leaching Behavior of Waste Molten Slag
  • ハイキブツ ヨウユウ スラグ カラ ノ ナマリ ヨウシュツキョドウ ニ オヨボス スラグ ソセイ ノ エイキョウ

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説明

廃棄物溶融スラグの組成と公定法でのPb溶出挙動との関係解明を目的として,光学的塩基度を組成の指標に用いて,各種元素の試薬をスラグに添加,再溶融して評価した試薬添加試験と,実施設スラグの溶出挙動を調査した実スラグ試験を行った。試薬添加試験においては,酸溶出条件では,Pb溶出率が光学的塩基度と正の相関を示した。水溶出条件では,光学的塩基度が高いスラグほど溶出液pHが高く,溶出液pHが高いと,PbはpH9~11において水酸化物等として不溶化するため溶出濃度は低かった。実スラグ試験においては,全体的な傾向は試薬添加試験と同様であったが,データの相関性が低下した。Pbの溶出要因を十分に考察するためには,スラグの粒径の違い,Pb形態の違いも考慮した評価が必要であると考えられた。水溶出条件では,Pbについては含有濃度が低かったため明確な検証はできなかった。

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