中国黒竜江省牡丹江林業管理局における木材生産経営の展開

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タイトル別名
  • Development of Timber Circulation in Mudanjiang Forestry Management Bureau of China's Heilongjiang Province
  • チュウゴク コクリュウコウショウ ボタンコウ リンギョウ カンリキョク ニ オケル モクザイ セイサン ケイエイ ノ テンカイ

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抄録

黒竜江省牡丹江林業管理局は同省国有林の中で林業生産を最も活発に行っている。本論文は同局の森林資源と管理組織,林業政策,生産経営方式,木材価格,生産経営体制の転換等を調査して,国有林業局の木材生産経営の実態と問題点を明らかにしている。分析期間は社会主義中国建国から1995年までであるが,主に近年について分析した。「計画経済」制度の崩壊と「市場経済」の導入に伴って,かって中国黒竜江省牡丹江林業管理局の国有林業の成長を大きく支えてきていた木材生産環境が激しく変貌し,木材生産経営が大きく変わってきている。そうした変遷過程の中で,生産経営体制の転換,集約経営の実施,株式会社制の導入,請負責任制の実行,多角経営の多様化等の評価すべき諸側面が見られるものの,生産経営諸関係から生ずる問題点も数多く存在する。同局は森林資源の減少,木材生産量の漸減,伐採重視,育林軽視,生産コストのアップ,人口の膨張,社会費用の急増等の様々な問題を抱えている。それに伴い,市場経済体制に対応した管理,生産経営体制の改革が推し進められ,持続的生産経営への転換と木材生産経営の安定化がますます重要となっている。

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