林家の経営マインドの後退と森林資源管理 : 人工林資源の活用と保続のために(統一テーマ:転換期における林業経済研究の課題,1999年春季大会論文)

書誌事項

タイトル別名
  • Minds of Forest Owners for Management and Forest Resource Policy : For Using and Sustaining the Resouces of Artificial Forest(Main Research Subjects of Forest Economics and Policy at the Turning Point, Articles for the Symposium in April, 1999)
  • 林家の経営マインドの後退と森林資源管理--人工林資源の活用と保続のために
  • リンカ ノ ケイエイ マインド ノ コウタイ ト シンリン シゲン カンリ ジンコウリン シゲン ノ カツヨウ ト ホゾク ノ タメニ

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抄録

森林に対する関心の高まりの中で,森林資源管理のあり方について多面的な議論がなされるようになったが,他方,林業生産を取り巻く厳しい環境の中で,人工林資源の保続すら従来の林家の森林経営活動を基軸とする方法では難しくなっている.本稿では,(1)森林資源管理に関する最近の論議を林業経済学会シンポジウム報告を中心に検討し,機能区分,所有と利用の矛盾,市民参加,林家の位置づけなどについて問題が残されていること,(2)人工林伐採跡地の再造林の実態を九州地区について分析し,林家に代わる再造林主体の創出を含め,新たな森林資源管理システムの構築が求められていることを明らかにした.そして,(3)新たな森林管理システムとして,類型区分(経済林と非経済林),林業生産の計画化・効率化のための長期伐採権制度の創設及び長期伐採権者への伐跡地の再造林の義務づけなどを提案した.

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参考文献 (14)*注記

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