林業作業者数変化の年齢・時代・コウホート効果への分解に関する試論

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タイトル別名
  • An Essay of Decomposing the Number of Forestry Laborers into Age-Period-Cohort Effects
  • リンギョウ サギョウシャスウ ヘンカ ノ ネンレイ ・ ジダイ ・ コウホート コウカ エ ノ ブンカイ ニ カンスル シロン

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抄録

本研究は林業作業者数の変化を年齢効果,時代効果,コウホート効果へ分解することを目的とした。林業労働者数の動向分析としては,従来から「国勢調査」のデータを用い,コウホート変化率やコウホート変化数を把握し,またこれらを用いた将来推計が行われてきた。他方で,各時点における年齢階級の就業者数には,1)年齢が影響する他,2)その時代の社会状況や3)該当する世代の特徴も影響することが考えられるが,林業労働者数を捉える上でこれらの3つの影響・効果を分離検討した先行研究は見当たらない。そこで,本研究ではIE(Intrinsic Estimator)の手法を用いて年齢・時代・コウホートの3効果への分解を行った。その結果,年齢効果が中心的であり,55~59歳をピークとした単峰型を形成すること,時代効果は軽微であるが,1980年から2005年まで減少したのち2010年に向かって増加すること,コウホート効果では1931~1935年生まれをピークに減少して1971~1975年生まれから再び増加することが判明した。

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