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- 柿沢 宏昭
- 北海道大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Defects of the Postwar Forest Policy and Search for New Policy Framework(Papers of the Symposium in April, 1995)
- 戦後林政の限界と新たな森林政策への視点
- センゴ リンセイ ノ ゲンカイ ト アラタナ シンリン セイサク エ ノ シテ
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説明
社会・経済における森林の位置付けが大きく変化し,生物多様性の維持など生態系保全への要請が高まる中で,林政は大きな転換を迫られている。これまでの林政は極めて単純化して森林を認識した上で,生産力向上を目的として構成されてきた。このため林政の基礎となる森林資源などのデータ収集や森林管理技術・技術者の養成が軽視され,林政を支える基盤が弱体化・空洞化してきている。また,森林を構成する林木以外の構成要素や森林の多面的な機能,さらには土地利用管理といった分野が林政の対象となることはほとんどなかった。このため無秩序な土地利用が進んで資源を劣化させるとともに,生産・生活に様々な影響を与えている。これからの森林政策を構想する場合は,流域を一体とした土地利用管理のなかに森林を位置づけつつ,複雑な生態系として森林を認識してこれを総合的に管理する枠組みが必要とされている。また,森林も社会も極めて多様であるので,地域をベースとして広範な市民の参加によって政策が形成されるべきである。
収録刊行物
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- 林業経済研究
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林業経済研究 1995 (127), 13-22, 1995
林業経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205317205632
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- NII論文ID
- 110007369112
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- NII書誌ID
- AN00330523
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- ISSN
- 24242454
- 02851598
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- NDL書誌ID
- 3268751
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可