外来型開発の地域における社会的・経済的開発効果の検証 : 長野県茅野市蓼科高原三井の森別荘地を事例として

  • 古谷 健司
    信州大学大学院総合工学系研究科
  • 小池 正雄
    信州大学大学院総合工学系研究科:信州大学農学部森林科学科

書誌事項

タイトル別名
  • An Examination of Social and Economic Effects which Exogenous Development had on the Community : A Case Study of Second Home Development by Forest of MITSUI in the Tateshina Highlands, Chino City, Nagano
  • ガイライガタ カイハツ ノ チイキ ニ オケル シャカイテキ ・ ケイザイテキ カイハツ コウカ ノ ケンショウ : ナガノケン チノシリョウカ コウゲン ミツイ ノ シン ベッソウチ オ ジレイ ト シテ

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説明

観光産業は地域において地域振興の有力な手段であり,主要産業の一つに位置づけられている。本稿では1969年から1973年のいわゆる第1次リゾート開発ブーム期に,外来資本である三井不動産(株)が開発した長野県茅野市の蓼科高原三井の森別荘地を取り上げた。この外来型開発の実態を調査・分析し,外来型開発が当該地域にどのような影響を与えたかを明らかにし,外来型開発について考察した。土地所有者である財産区には多額の土地貸付収入が持続的かつ安定的にもたらされ,地域の福祉等に充当されている。一方,外来資本は環境に配慮した別荘地経営を行い,両者の良好な関係が維持され,居住者・利用者の満足度も高い。厳しい危機的状況に直面している観光地が多いなかで,批判が多い外来型開発であったとしても,持続可能な地域振興に結びつく場合も存在することを事例として示した。

収録刊行物

参考文献 (29)*注記

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