富士登山における山岳遭難事故の登山ルート別特性(<特集>利用が集中する保護地域における持続可能な資源管理のあり方)

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Accidents according to Route in the Climbing at Mt. Fuji(<Special Issue>Sustainable Resource and Visitor Management in Popular Protected Areas Preface)
  • 富士登山における山岳遭難事故の登山ルート別特性
  • フジ トザン ニ オケル サンガク ソウナン ジコ ノ トザン ルート ベツ トクセイ

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説明

本研究は,山梨県と静岡県の二県にまたがる富士山をとりあげて,平成20(2008)年までの20年間の山岳遭難事故を整理,分析し,とくに主要な4つの登山ルートごとにその特性を明らかにすることを目的とした。また,吉田ルートをケーススタディとして取り上げて,安全な登山を推進するための取り組み,連携体制について把握,整理し,管理計画の観点から考察した。調査方法は山梨県警察と静岡県警察が収集した山岳遭難事故に関する資料の分析と関係者へのヒアリングである。その結果,富士山全体としては7,8合目に事故が多いこと,登山ルート別にみると吉田および富士宮ルートにおいて転倒を原因とする事故が多く,須走および御殿場ルートで道迷い事故が多いことが明らかとなった。結果から,事故発生場所や原因など事故特性をふまえて登山者に情報提供を行う必要性が示唆された。

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参考文献 (14)*注記

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