強非線形強分散波動方程式によるソリトン共鳴解析

  • 中山 恵介
    北見工業大学 工学部社会環境工学科 The University of Western Australia

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF SOLITON RESONANCE BY USING FULLY-NONLINEAR AND STRONGLY-DISPERSIVE WAVE MODEL
  • キョウ ヒセンケイ キョウ ブンサン ハドウ ホウテイシキ ニ ヨル ソリトン キョウメイ カイセキ

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抄録

水深に対して20%以上の大振幅を持つソリトン共鳴に関して,数値計算や室内実験に基づく解析が存在するが,水深に対して10%程度のソリトン波に関する研究成果は少ない.そこで本研究では,強非線形強分散波動方程式モデルを利用して表面ソリトン波の斜め境界における反射・共鳴による大振幅ソリトン波の再現計算を行った.その結果,最大の増幅率が3.5~3.6であることが分かり,過去の研究成果を超える共鳴による増幅率が得られた.さらに,入射波の3.6倍という最大の増幅率が発生するためには,共鳴後のソリトン波形状がKdV解でも再現出来る程度の振幅である必要性が示唆された.それらを踏まえ,過去の研究で示された巨大な入射波を与えた際の増幅率の抑制は,KP方程式やBoussinesq方程式よりも高次の再現モデルを利用することで再現可能性であると予想された.

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