地震・津波・漂流物の複合災害を受ける高架橋の損傷度に関する基礎的検討

  • 小尾 博俊
    大成建設株式会社 土木技術研究所 土木構工法研究室

書誌事項

タイトル別名
  • BASIC STUDY ON THE DAMAGE DEGREE OF THE VIADUCT RECEIVING THE COMPLEX DISASTER OF AN EARTHQUAKE, A TSUNAMI, THE FLOTSAM
  • ジシン ・ ツナミ ・ ヒョウリュウブツ ノ フクゴウ サイガイ オ ウケル コウカケハシ ノ ソンショウド ニ カンスル キソテキ ケントウ

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抄録

東北地方太平洋沖地震では地震による被害に加え,その後の津波や漂流物の衝突により構造物の被害がより一層拡大した可能性が指摘されている.これまで地震や津波といった単一災害に対する研究は盛んに行われてきたが,地震・津波・漂流物といった一連の災害による構造物への影響について検討した例は極めて少ない.そこで本研究では,これら複合災害を受ける高架橋について数値解析を実施し,高架橋の損傷度について評価した.その結果,地震に引き続き津波漂流物の衝突を受ける複合災害は,地震を考慮しない場合と比べ,衝突力に大きな違いは見られないものの高架橋の変位には有意な差が生じること,などの知見が得られた.

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