波高・周期間の3/2乗則におけるToba定数の変動性の考察

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タイトル別名
  • VARIABILITY OF THE TOBA CONSTANT IN THE 3/2-POWER LAW BETWEEN SIGINIFICANT WAVE HEIGHT AND WAVE PERIOD
  • ナミ ダカ ・ シュウキ カン ノ 3/2ジョウソク ニ オケル Toba テイスウ ノ ヘンドウセイ ノ コウサツ

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説明

風波の有義波高Hs,有義波周期Ts,風の摩擦速度u*の間に成立するTobaの3/2乗則(Toba定数BT=0.062)におけるBT(あるいは変量化したToba係数B)の変動性を超強風速を含む最新の実験結果や多地点の観測資料を用いて検討し,つぎの結果を得た.1)HsTsを入力条件とするTakagaki et al.のz0(粗度長)推定式の精度は有意であり,z m高度風速Uzを加えれば,u*Bの適正な評価が可能になる.2)観測資料に基づくBの平均値は地点ごとにかなりの変動(0.0463~0.0679)を伴う.3)観測資料では,Bu*が小さくHsが大きいほど,大きくなる.この挙動はKahma・Calkoenの結果と定性的に整合する.4)Bは用いる海面抵抗係数式ごとに有意な変化(0.0586~0.0625)をする.5)上記の結果はTobaの3/2乗則が厳密な意味では必ずしも成立しないことを示唆する.

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