書誌事項
- タイトル別名
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- CONSIDARATION OF SEAWALL EFFECT ON TSUNAMI EVACUATION
- ボウゴ シセツ ノ ツナミ ヒナン ニ オヨボス エイキョウ ニ カンスル コウサツ
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説明
本研究では,東日本大震災時における死亡率と防潮堤の高さについて,既存のアンケート調査を用いて整理するとともに,津波避難シミュレーションを実施し,防潮堤の人的被害に及ぼす影響を検討することを目的とした.シミュレーションは2つの地域を対象とし,津波遡上計算ならびに,避難シミュレーションを実施した.その結果,東日本大震災の条件では,防潮堤を高くするよりも避難開始時刻を早くすることのほうが,死亡率を減少させるには大きな効果があることが示唆された.シミュレーションの結果から両地区において,防潮堤整備による浸水範囲の減少は約5%,死亡率の減少率は約10%から20%が確認された.また,10分以内に避難すれば,防潮堤の高さに関係なく,本条件下では死亡率がゼロとなった.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_1561-I_1566, 2016
公益社団法人 土木学会