書誌事項
- タイトル別名
-
- A SIMULATION OF DRAINAGE OF INFLUENT WATER CAUSED BY TSUNAMI AT TOKUSHIMA
- トクシマシ オ タイショウ ト シタ ツナミ ニ ヨル リュウニュウスイ ノ ツツミ ガイ ハイスイ シミュレーション
この論文をさがす
説明
本論文では徳島市沖洲地区を対象として,南海地震による津波の堤内地への流入,その後の排水過程をシミュレーションした.堤外の計算は浅水理論によって行い,堤内の計算は地表面,排水路,下水路の三つのレイヤーに分けて,それぞれのレイヤー間で水のやり取りを行いつつ,水の流れを計算する.最終的に,排水ポンプによって堤外へ排出される.安政南海地震を対象として,排水ポンプすべてが健全とした計算では,津波で流入した海水の大部分の排水に約16時間を要した.排水ポンプのうち排水機能が高い上位3つを停止させると,流入した水の大部分の排水完了まで約72時間かった.また,内閣府想定のケース3を対象とした場合,地殻変動による沈降が大きいため,一部境界より朔望平均満潮位のほうが高くなり,津波襲来後もそこから海水が流入し続けた.
収録刊行物
-
- 土木学会論文集B2(海岸工学)
-
土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_1525-I_1530, 2016
公益社団法人 土木学会