八代港内の人工干潟における環境変化とベントス群集構造

書誌事項

タイトル別名
  • ENVIRONMENTAL CHANGE AND BENTHIC COMMUNITY STRUCTURE ON ARTIFICIAL TIDAL FLAT IN YATSUSHIRO PORT
  • ハチダイコウ ナイ ノ ジンコウ ヒガタ ニ オケル カンキョウ ヘンカ ト ベントス グンシュウ コウゾウ

この論文をさがす

抄録

熊本県の八代港内に造成した人工干潟において2013年~2015年に計10回のモニタリング調査を行い,生態系の回復過程の把握,ならびに回復技術適用の効果検証を行った.中詰材として航路浚渫土を再利用し,表層には海砂および,浚渫土をペーパースラッジ灰を混ぜて造粒したPS灰造粒物を用いて,30cmの厚さで覆砂を行った.造成直後に地盤高の低下や,底質の変化が観られたが,生物は減少することなく干潟全体に分布域を拡大させた.また,中~高潮帯を含む干潟を新たに造成したことにより,周辺の干潟では観られない希少種の加入も認められた.さらに,人工干潟の地形や底質が多様となることから,生物相互の関係が複雑になり,生物多様性の向上につながった.

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ