汽水性希少ハゼ類から見た瀬戸内海における保全上重要な汽水域の抽出

書誌事項

タイトル別名
  • SPATIAL PRIORITIZATION FOR CONSERVATION OF THE BIODIVERSITY OF THREATENED BRACKISH GOBIES IN RIVERINE ESTUARIES FLOWING INTO THE SETO INLAND SEA
  • キスイセイ キショウ ハゼルイ カラ ミタ セトナイカイ ニ オケル ホゼン ジョウ ジュウヨウ ナ キスイイキ ノ チュウシュツ

この論文をさがす

説明

汽水域は,多種多様な汽水域特有の生物の生息場であるが,人為的環境改変の影響を受けやすい場所であるため,保全や自然再生が課題となっている.本研究では,汽水域において,環境指標として注目されているハゼ類に着目し,瀬戸内海に流入する河川の汽水域においてハゼ類の分布調査をおこない,そのデータを用いて相補性解析をおこなうことにより,保全上重要であると考えられる河川を抽出することを試みた.その結果,瀬戸内海全域を解析対象とした場合は,ランク上位47河川を保全対象に設定すれば,全種の生息地のうちの50%以上をカバーできることが示された.これらの河川に,地方別で解析した際に抽出された18河川を加えた65河川が,瀬戸内海における保全上重要な河川汽水域であるといえる.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ