ベトナム北部ハイハウ海岸の発達と侵食過程に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON LONG-TREM EROSION OF HAI HAU COAST, NORTHERN VIETNAM
  • ベトナム ホクブ ハイハウ カイガン ノ ハッタツ ト シンショク カテイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

ベトナム北部ナムディン県にあるハイハウ海岸とその背後地は地域の漁業,農業等を支える重要な沿岸域である.海岸の主要部(延長約30 km)では100年来に及ぶ数百メートル規模の広域的,長期的な侵食が進行している.一方,この海岸の北部と南部の河口域では堆積が今も進んでおり,紅河とその支流からは一定の土砂供給があると推定される.本研究では,現在見られている侵食のメカニズムを説明することを目的として,過去数百年の海岸の発達過程の分析とこれが長期間に亘る侵食に転じた原因を,文献調査,採取資料の年代測定,One-line modelによる数値的検討を通じて調べた.その結果,かつては同海岸の中央部に紅河の流路がありここを中心にデルタが発達してきたが,これが1787年の洪水による紅河の流路変更によりハイハウ海岸のある区間が長期的な侵食へと転じたことを明らかにした.

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