連続ウェーブレット変換を用いたGPS波浪計データのノイズ解析と津波成分抽出に関する研究

  • 千田 優
    国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ
  • 髙川 智博
    国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • TSUNAMI DETECTION IN GPS BUOY'S DATA BY CONTINUOUS WAVELET TRANSFORM
  • レンゾク ウェーブレット ヘンカン オ モチイタ GPS ハロウケイ データ ノ ノイズ カイセキ ト ツナミ セイブン チュウシュツ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

GPS波浪計の観測データには,実際に津波は発生していないにも関わらず,津波のような波形が出現することがある.従来の波形処理ではこのようなエラー波形と実際の津波波形を即時的に識別することが困難であった.本研究では,エラー波形による津波誤検知数の削減と実際の津波成分の効率的な抽出を目的としたデータ処理手法の開発を行った.GPS衛星の測位精度に影響を及ぼす衛星配置の指標であるPDOP値,測位解の信頼度,演算使用衛星数を用いることにより,津波検知率を維持しつつ約43%のエラー波形を検出することができた.それに加え,連続ウェーブレット変換から得られた周期1分以下と周期4分から65分の間に出現するパワースペクトルが,設定した閾値を超えるかどうかの判定を行った.それによりさらなるエラー波形の検出が可能となった.

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