東京湾奥部における硫化物を含む無酸素水塊の変動特性と数値再現

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  • 佐藤 文也
    東京大学大学院 新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻
  • 佐々木 淳
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻
  • 佐野 弘明
    横浜市役所
  • 呉 海鍾
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • SPATIAL AND TEMPORAL CHARACTERISTICS AND NUMERICAL REPRODUCTION OF ANOXIC WATER AT THE HEAD OF TOKYO BAY
  • トウキョウワン オウブ ニ オケル リュウカブツ オ フクム ムサンソスイカイ ノ ヘンドウ トクセイ ト スウチ サイゲン

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抄録

東京湾では夏季の貧酸素化に伴う生物生息環境の劣化が長年にわたり深刻な問題となっている.貧酸素水の改善を短期的に捉えることは困難であり,より深刻な硫化物を含む無酸素水塊に着目することで改善の兆しが現れると考えられるが,その実態は十分把握されておらず,数値予測手法も未確立である.そこで本研究では効率的な硫化物モニタリング手法を確立し,時空間分布を検討すること,および硫化物を含む無酸素水塊の数値再現性の向上を目的とする.2014年の夏季にモニタリングを実施し,硫化物の発生状況や底質分布との関係を明らかにした.また,2010年を対象とした数値解析を通して,水柱における有機物生産およびその底質へのフラックスが硫化物発生に大きく寄与すること,および大小の浚渫窪地における硫化物濃度の再現性向上には非静水圧モデルの適用が有効であることを示した.

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