杭基礎建物の津波転倒メカニズム検討のための三次元津波氾濫解析

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タイトル別名
  • THREE DIMENSIONAL TSUNAMI ANALYSIS FOR THE DAMAGE MECHANISM OF THE PILE-SUPPORTED RC BUILDING
  • クイ キソ タテモノ ノ ツナミ テントウ メカニズム ケントウ ノ タメ ノ サンジゲン ツナミ ハンラン カイセキ

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抄録

2011年東北地方太平洋沖地震津波は,宮城県女川町において杭基礎鉄筋コンクリート造建物の転倒・流出という,過去に例のない被害をもたらした.建物周辺の津波挙動は鉛直流や乱流の発生等により複雑化することが予想されるが,堅牢建物が多く存在する場所で,建物周辺の津波挙動が建物転倒被害に与える影響は十分に検討されていない.本研究では,被災建物のうちの1棟に注目して,本被災メカニズム検討における三次元津波氾濫解析の効果を明らかにした上で,解析結果に基づいた被災メカニズムの推定を試みる.この結果,二次元解析では三次元解析と比較して,最大津波水平力が12.2%大きく評価されたが,その作用位置は3.2m低くなり,浮力も小さく評価されたため,転倒モーメントが8700kN・m(40.9%)小さく評価されることが明らかとなった.

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