都市型浅海域における海水中CO<sub>2</sub>分圧の日周変化

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タイトル別名
  • DIURNAL VARIATIONS OF CO<sub>2</sub> FUGACITY IN AN URBANIZED SHALLOW WATER
  • 都市型浅海域における海水中CO₂分圧の日周変化
  • トシガタセンカイイキ ニ オケル カイスイチュウ CO ₂ ブンアツ ノ ニッシュウ ヘンカ

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抄録

神奈川県横浜市南部に位置する平潟湾は,野島水路等で接続された東京湾に通じる都市型浅海域である.本研究では,平潟湾における海水中CO2分圧の時空間的な日周変化を把握し,その変動要因について検討することを目的とした.始めに,平潟湾内で昼夜観測を実施した結果,海水中CO2分圧は夏季に大気中CO2分圧よりも低くなるところが確認されたものの,冬季は安定的に高く推移し,概ね海水から大気への放出傾向にあった.次に,海水中CO2分圧に係る環境要因の影響度を把握するためにパス解析を行った.解析の結果,潮位変化や風速による影響は小さく,主に水温に起因する「都市排水・生物過程等による影響」を受けて,DIC(溶存無機炭素濃度)とTA(全アルカリ度)の作用により,海水中CO2分圧の変動をほぼ説明できることがわかった.

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