表在性リンパ節腫脹を認め結核との鑑別を要したサルコイドーシスの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Sarcoidosis with Superficial Lymphadenopathy Difficult to be Differentiated from Tuberculosis
  • ショウレイ ホウコク ヒョウザイセイ リンパセツ シュチョウ オ ミトメ ケッカク ト ノ カンベツ オ ヨウシタ サルコイドーシス ノ 1レイ

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抄録

症例は24歳男性.発熱と頸部,腋窩,鼠径部のリンパ節腫脹を認め,2004年11月に某医に入院した.頸部リンパ節生検にて類上皮細胞性肉芽腫を認め,結核性リンパ節炎を疑われ他院に転院した.再度同部位より生検し,同様の病理像を認めたが,結核菌は検出されなかった.抗結核薬(HRE)を投与されたが,改善なくサルコイドーシスの可能性も考慮されて,2005年2月当院転院となった.表在性リンパ節腫脹のほか,胸部CTで縦隔および両側肺門のリンパ節腫大があり,Gaシンチグラフィーで全身のリンパ節に取り込みを認めた.前医での生検リンパ節標本を取り寄せ,Ziehl-Neelsen染色と抗BCG抗体による免疫染色,およびQFTを実施したところすべて陰性であり,サルコイドーシスと診断した.プレドニゾロンの経口投与で改善を認めた.

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参考文献 (9)*注記

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