伸張性運動による筋損傷が運動機能に与える影響

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  • Effect of Muscle Damage Induced by Eccentric Exercise on Motor Function : A Brief Review
  • シンチョウセイ ウンドウ ニ ヨル キン ソンショウ ガ ウンドウ キノウ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

伸張性筋収縮を含む運動を行うと筋に微細な損傷が生じ,それが基になって遅発性筋痛(DOMS)が数時間後に発症する。最近の研究では,この筋損傷はDOMSや筋の腫れを引き起こすのみでなく,最大発揮筋力および関節可動域の減少の原因にもなり,ヒトの様々な運動機能に影響を及ぼすことが明らかにされた。本研究では,伸張性運動による筋損傷(EIMD)が運動機能へ与える影響の解明およびさらなる理解へ繋げるために,a)最大筋力発揮およびその持続,b)最大下筋収縮および力発揮感覚,c)運動学習,d)両側同時運動,とEIMDに関する最近の研究を中心にまとめた。これらのEIMDによる運動機能の低下に関する詳細なメカニズムを解明するためにさらなる研究を行う必要もあるが,体育・スポーツやリハビリテーション医療の現場における不慮の怪我や事故を未然に防止するためにも,様々な運動機能の低下に繋がる伸張性運動の扱い方には十分留意すべきである。

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