ホルマル線使用の紡織用電動機について

書誌事項

タイトル別名
  • On the Textil Motor fitted with Polyvinyle Formal Wire
  • ホルマルセン シヨウ ノ ボウショクヨウ デンドウキ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

研究目的最近電動機コイル用電線としてポリビニール、ホルマル線が出現して電動機界の注目を惹いているが、このホルマル線が如何なる特質の電線であるか、又更に電動機に雀いた場合その耐久性は従来の電動機た比し何れが優れているかを実際の試作電動機について試験した。又ホルマル線使用の紡織用電動機がどれだけ高能牽となり得るか、又電動機寸法をどれだけ切りつめ得るかということについて実際の試作結果を紹介するものである。研究結果(1) ホルマル線の化学的、機械的、電気的並に物理的の諸特性はエナメル線に比し多くの長所を有し、弱点と見られる点でもエナメル線と略同程度というところまで発達しており何等心配の要はない。(2) 紡織関係よりの要望である切りつめた特殊寸法と高能率ということに対して、ホルマル線が充分満足を与えてくれること。(3) ホルマル線がE.S.C.C.のように綿とか支那桐油とかの輸入品によらず、石灰石コークス電力等国内資源のみにより自給自足出来る。即ち日本の国情に最もよく適している。以上の点からホルマル線が紡織用電動機界においては従来のE.S.C.C.線にとって代るべき日は近いものと信ずる。

収録刊行物

  • 繊維機械學會誌

    繊維機械學會誌 4 (10), 592-599, 1951

    社団法人 日本繊維機械学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ