緑茶冷水(4℃)浸出液のカテキン浸出特性及び茶期・品種の異なる緑茶冷水浸出液がマクロファージ様細胞の貪食能へ与える影響

  • 物部 真奈美
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 池田 麻衣
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 江間 かおり
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 徳田 佳子
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 山本(前田) 万里
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Cold Green Tea (<i>Camellia sinensis</i> L.) Extract Derived from Different Cropping Periods or Cultivars on Phagocytic Activity of Macrophage-like Cells
  • リョクチャ ヒヤミズ(4℃)シンシュツエキ ノ カテキン シンシュツ トクセイ オヨビ チャキ ・ ヒンシュ ノ コトナル リョクチャ ヒヤミズ シンシュツエキ ガ マクロファージ ヨウ サイボウ ノ ドンショクノウ エ アタエル エイキョウ

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説明

緑茶冷水(4℃)浸出液を飲用することによる粘膜免疫系の活性効果は,マクロファージの活性上昇と正の相関が認められている。そこで,本報では,マクロファージ様細胞の貪食能を指標に,緑茶冷水浸出液による自然免疫系の活性化について,茶期及び品種による違いを調べた。その結果,緑茶冷水浸出液のEGC/EGCGが約2を超えていることが必要条件であり,かつEGC量が十分量含まれていれば,茶品種・年度に関わらず活性を得られることが示唆された。さらに,茶期が進むに従いカテキン含量が上昇するため,茶期の進んだ茶葉を利用すると効率良く成分を得ることが可能である。また,品種によっても茶葉中EGC含量に違いがあり,本報告の環境条件下で調べた茶品種の中では「ゆたかみどり」が全ての茶期でEGC含量比が高く,効率良く高EGC浸出液を得られる品種であった。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 2012 (114), 114_29-114_36, 2012

    日本茶業学会

参考文献 (1)*注記

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