下肢血管エコーで行う血流評価

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タイトル別名
  • Estimation of lower limb circulation with ultrasonography
  • カシ ケッカン エコー デ オコナウ ケツリュウ ヒョウカ

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説明

高齢化や糖尿病の増加に伴い,末梢動脈疾患(peripheral arterial disease ; PAD)やPADに起因した下肢潰瘍患者が多くなり,下肢動脈の血流精査が診断や治療の評価に大変重要となってきている.血流検査は,患者への負担を最小限に,低侵襲で簡潔な検査になるよう,目的に応じて観察部位や評価項目を絞って施行していくのが理想である.最近では,多くの施設で導入されている血管エコーが注目されてきている.血管エコーは,低侵襲でリアルタイムに狭窄や閉塞などの病変を詳細に情報化することができるため,下肢虚血のスクリーニングや治療の経過観察など繰り返し評価に有用であると考えられている.血管エコーの評価項目には,血流波形,収縮期最大血流速度,血管径,プラーク,狭窄,閉塞,血流量,血管抵抗などがあり,目的に応じてさまざまな評価ができるため,必要な評価項目を事前に把握し,有用な検査にすることが重要である.

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