陥入爪の手術的治療における細部へのこだわり

書誌事項

タイトル別名
  • Anatomical Details and Operative Procedure for Ingrown Toe Nail

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説明

目的 : 陥入爪を主訴に来院する症例は多く, 安定した結果が得られる適切な治療が要求される。 われわれは, 1980年ころから一貫して爪甲爪母切除術 (labiomatricectomy : 児島Ⅰ法 ・ Ⅱ法) を行ってきた。 その術式を述べるとともに, 合併症の予防などについて報告する。 <br>手術方法 : 術前の評価は, Heifetzの病期分類を用いている。 基本的にはⅡ期 ・ Ⅲ期を手術の適応としているが, Ⅰ期であっても長期間症状が持続している症例では手術の適応としている。 麻酔は, 足趾基部で背側より指ブロックを行い, 同部にゴムバンドを巻き止血する。 児島Ⅰ法は第Ⅰ ・ Ⅱ病期の症例のなかで, 爪甲の側爪郭への陥入が軽度で, 側爪溝の浅い症例に行う。 児島Ⅱ法は第Ⅲ期および第Ⅰ期 ・ Ⅱ期の症例のなかで, 爪甲の側爪郭への陥入が高度で, 側爪溝の深い症例に行う。 <br>結果 : 完治率は高く, 治癒期間も短い。 術後, 爪棘や粉瘤形成などの合併症を1~2% の症例にみた。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 3 (4), 154-159, 2012

    一般社団法人 日本創傷外科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205337147392
  • NII論文ID
    130004552978
  • DOI
    10.11310/jsswc.3.154
  • ISSN
    1884880X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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