-
- 坂本 理
- 京都市児童相談所
書誌事項
- タイトル別名
-
- What it Means to Carry 100 Child Abuse Cases : A Report from a Certified Child Social Worker
- ギャクタイ ケース オ 100ケン タントウ スル ト イウ コト : 1 ジドウ フクシシ カラ ノ ホウコク
この論文をさがす
説明
日本の児童相談所の児童福祉司(SW)の人員配置は,欧米諸国や韓国などと比べ,非常に劣悪なものである.欧米や韓国では虐待についてはSW一人当たり20件前後のケースを担当するが,日本では虐待だけでもその数倍,他の相談と合わせれば,100件以上ものケースを担当することは珍しいことではない.では,児相のSWの1人当たりの担当ケース数が多すぎると,実際どのようなことが現場で起きるのであろうか.筆者はある都市部の児相において,虐待専属のSWとして100ケース以上を担当した経験をもつ.その際,どういった状態に陥ったのか,これまでどこでも報告していない.今回,100件もの虐待ケースを担当した場合,(1)何人の子どもや保護者と実際に会って面接できたのか,(2)それはどの程度の回数であったか,の2点を中心に報告し,虐待を受けた子どもたちに対して,あってはならないレベルの支援体制しか取れていない,この国の現状の一端を報告したい.
収録刊行物
-
- ソーシャルワーク学会誌
-
ソーシャルワーク学会誌 25 (0), 51-56, 2012
日本ソーシャルワーク学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205338520320
-
- NII論文ID
- 40019585585
- 110009662525
-
- NII書誌ID
- AA12456822
-
- ISSN
- 21898944
- 18843654
-
- NDL書誌ID
- 024278344
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可