葉採取法とファイトトラップ法による茶園に生息するカブリダニ類の効率的な調査法

  • 豊島 真吾
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 萬屋 宏
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
  • 佐藤 安志
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of the Density of Phytoseiid Mites by Leaf-sampling and ‘Phyto-traps’ in Japanese Tea Plantations.
  • ハ サイシュホウ ト ファイトトラップホウ ニ ヨル サエン ニ セイソク スル カブリダニルイ ノ コウリツテキ ナ チョウサホウ

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抄録

茶園におけるカブリダニ群集の網羅的な調査方法を提案するため,調査うね数とファイトトラップ設置方法を検討した。ブラッシングマシンの利用を前提に,1うねあたり50葉を採取し,10うねで調査すれば,ハダニ類に依存するカブリダニ類の季節変動とピーク時の種構成を把握できる。また,捕獲ピーク時には,調査うね数を2うねまで減らすことができる。一方,ハダニ類に依存しないカブリダニ類の調査では,30個から50個のトラップをチャ株の低い位置にある枝に7日間設置する。トラップを回収する時間帯は,朝と夕方のいずれでも構わない。すべてのトラップを丁寧に調査しなくとも,設置したトラップにカブリダニ類が捕獲されたか否かを確認すると,カブリダニ類の増減を把握できる。設置したトラップの7割以上でカブリダニ類が確認される場合には,すべてのカブリダニ類を回収して種を特定することで種構成を把握できる。

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参考文献 (1)*注記

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