Unit原理に基づいた小範囲顔面皮膚・軟部組織欠損の再建

  • 荻野 晶弘
    東邦大学医療センター大森病院形成外科
  • 丸山 優
    東邦大学医療センター大森病院形成外科
  • 岡田 恵美
    東邦大学医療センター大森病院形成外科
  • 大西 清
    東邦大学医療センター大橋病院形成外科
  • 林 明照
    東邦大学医療センター佐倉病院形成外科

書誌事項

タイトル別名
  • Reconstruction of Facial Skin and Soft Tissue Defects Based on the Unit Principles

この論文をさがす

説明

顔面皮膚腫瘍切除により生じた小範囲の皮膚・軟部組織欠損の再建においては,欠損の大きさによって単純縫縮するか,局所皮弁を用いるかの判断に苦慮する場合も少なくない。その判断の際には,欠損部の皮膚の性状や,周囲の解剖学的land markを考慮したうえで,最も適した方法を選択する必要がある。局所皮弁を選択する場合,顔面は整容的配慮が必要であり,単なる欠損の被覆のみでなく色調・質感の連続性を有する形態の再現,すなわちesthetic mindを踏まえたunit原理下再建の有用性は高い。しかし,顔面は部位によって皮膚の性状,質感,厚みなどが異なり,たとえunit形態に合致した再建であっても,質感,色調,厚さなどの異なる組織を移行した場合,不自然な形態を生じ,二次修正術を要することもまれではない。そのため,欠損部皮膚に適合した採取部,移植法を選択し,皮弁の薄層化など厚みの調整を行うなどの配慮が必要である。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 3 (2), 41-51, 2012

    一般社団法人 日本創傷外科学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205338651904
  • NII論文ID
    130004552970
  • DOI
    10.11310/jsswc.3.41
  • ISSN
    1884880X
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ