消化液施用に対する矮性ネピアグラスの成長反応

書誌事項

タイトル別名
  • Growth Response of Dwarf Napiergrass to Manure Application Originated from Digested Effluent

この論文をさがす

説明

本研究は,ポット栽培した矮性ネピアグラスに対して数段階の堆肥を施用し,植物体の成長特性に及ぼす影響を検討したものである.堆肥として,矮性ネピアグラスにバイオガスプラントから産生した有機物発酵消化液(LDEM),堆肥にLDEMを添加して調製した高濃度固形堆肥(SDEM)および化成肥料の施用の影響を検討した.矮性ネピアグラスでは,堆肥の施用量が増すにつれて草高,茎数,葉面積および乾物収量が増加した.年間の刈取り回数は2回であったが,年間の植物体全乾物重は,同一のN施用量となる堆肥施用量の下ではほぼ同等で,地上部重/地下部重比(T/R比)が矮性ネピアグラスでは約2未満と低く,地下部への乾物分配率が高いことが示された.したがって,LDEMとSDEMはともに,植物体の成長促進に対して化成肥料に類似した施肥効果を有するが,同一N施用量の下では,SDEMに比べてLDEMの増収効果が高くなることが示された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ