映像符号化技術の最前線:HEVC

  • 坂東 幸浩
    NTT アドバンステクノロジ株式会社, アプリケーションソリューション事業本部, コンテンツ流通ビジネスユニット

書誌事項

タイトル別名
  • Latest Trends in International Standardization of Video Coding Technologies

抄録

近年,映像の高精細化・モバイル端末の高性能化により,映像トラヒックが爆発的に増大している.増大する映像トラヒックに対する効率的な伝送・蓄積のために,高効率な映像符号化が求められている.しかし,H.264/AVC に代表される現行の符号化方式は成熟期を迎えており,今後,大きな符号化性能の向上が期待できない.そこで,こうしたニーズの高まりを受け,ISO/IEC 及びITU-T により,映像符号化に関する最新の国際規格High Efficiency Video Coding (HEVC) が策定された.本稿では,HEVC について,標準化の経緯を概観し,H.264/AVC からHEVC に至る発展の中で導入された新技術を紹介する.新技術の紹介では,従来法(H.264/AVC) の課題,同課題を解決するためにHEVC で講じられた手段,同手段が課題を解決できる仕組みを中心に概説する.

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参考文献 (3)*注記

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