避難所公衆衛生活動─ダニバスターズ報告

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抄録

東日本大震災においては, 避難所生活が長期化し, 梅雨等気候の影響などによる住環境の不衛生化が懸念された. 日本プライマリ・ケア連合学会東日本大震災支援プロジェクト (PCAT) は, 宮城県石巻市で活動していた複数のボランティア団体に呼び掛け, 多団体が協働する形で, 寝具・住環境を対象とする衛生対策活動を行った (通称ダニバスターズ). 宮城県石巻圏域 (石巻市・女川町・東松島市) の避難所を対象とし, 全53施設 (延べ80箇所) の避難所を巡回した. アセスメント班が事前調査をして優先順位をつけ, 1日1~3箇所の避難所で清掃活動をした. 主な活動内容は, ①汚染寝具の破棄 (焼却処分) と新品寝具の提供, ②自作の布団乾燥車による寝具の乾燥 (60℃以上かつ30分以上の処理) ・吸引・防虫処理, ③避難所清掃 (アルコール・次亜塩素酸Na消毒など) , ④段ボールベッドの配布, ⑤防虫・除湿・防菌用品などの物資提供.

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