女子医学生の「結婚後仕事を継続する意思」と「医師という職業への興味」との関連

  • 山口 治隆
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 藤本 裕俊
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 秋山 祥子
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 増田 さら良
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 湯浅 志乃
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 田畑 良
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 河南 真吾
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 申 輝樹
    兵庫県立柏原病院
  • 中西 嘉憲
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 清水 伸彦
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 河野 光宏
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野
  • 谷 憲治
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between interest in a medical career and intention to continue working after marriage in women medical students
  • ジョシ イガクセイ ノ 「 ケッコン ゴ シゴト オ ケイゾク スル イシ 」 ト 「 イシ ト イウ ショクギョウ エ ノ キョウミ 」 ト ノ カンレン

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説明

目的 : 日本の女性医師数は増加傾向にあり, 子育て世代の就労率低下は医師不足問題の一要因である. 医学生の結婚後に仕事を継続する意思, 及び継続意思の弱い人がもつ背景を知ることは今後の対策に有用である.<br>方法 : 2010年から2012年の3年間, 徳島大学医学科学生を対象に女性医師問題に関してvisual analog scale (VAS) 式質問と多肢選択式質問からなるアンケート調査を実施した. 本研究は3年間の質問票のうち共通項目のみを抽出し解析を行った.<br>結果 : 解析対象は1, 3, 6年女子と6年男子である. 各集団とも仕事の「やりがい」を最重視していた. VAS式質問の「結婚後の仕事継続」意思は, 6年女子は男子と比較し中央値 (四分位範囲) が86.5 (64~97)mm vs. 98 (92.5~100)mmと低かった (p<0.001) . この項目が75mm以下の6年女子は80mm以上の女子に比し「医師職への興味」が79.5 (64.5~88.5)mm vs. 90.5 (82~100)mmと低かった (p=0.001) .<br>結論 : 「結婚後の仕事継続」意思が弱い女子医学生は「医師職への興味」が低く, 卒前教育が重要である.

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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